スマートフォンを新規契約する際、見落としがちなのが「事務手数料」です。
契約時に必ず発生するこの手数料は、キャリアによって異なり、知らないうちに数千円の出費となっていることも少なくありません。
楽天モバイルの事務手数料は基本無料
楽天モバイルは2020年11月に「ZERO宣言」を発表し、契約事務手数料を無料化しました。
新規契約や他社からの乗り換え(MNP)の際に、事務手数料が一切かからない仕組みとなっています。
2025年11月からの変更点
ただし、2025年11月19日から一部条件で事務手数料が発生するようになりました。
事務手数料が発生する条件:
- 同一名義で累計5回線目以降の契約となる場合
- 2020年4月8日以降の契約回線(解約済みを含む)をカウント
- 該当する場合、1回線につき3,850円(税込)
事務手数料が無料のまま:
- 累計4回線目までの新規契約
- 初めて楽天モバイルを契約する方
- 過去の契約を含めても4回線以内の方
つまり、一般的なユーザーにとっては引き続き事務手数料無料で契約できる状況が続いています。
大手3キャリアの事務手数料は高額化が進行中
楽天モバイルと比較して、大手キャリアの事務手数料は2025年に大幅な値上げが行われました。
ドコモの事務手数料(2025年9月5日改定)
店頭・電話での手続き:
- 新規契約・機種変更:4,950円(税込)
- 改定前の3,850円から1,100円の値上げ
オンラインでの手続き:
- 新規契約・機種変更:無料
ドコモは店頭での手数料を大幅に引き上げましたが、オンライン手続きについては無料を維持しています。ただし、対面でのサポートを希望する方にとっては、5,000円近い負担となります。
auの事務手数料
店頭・オンライン共通:
- 新規契約・機種変更:3,850円(税込)
auは2023年4月から店頭・オンライン問わず一律で3,850円の事務手数料を設定しています。オンライン手続きでも手数料が発生する点が特徴です。
ソフトバンクの事務手数料(2025年8月20日改定)
店頭での手続き:
- 新規契約・機種変更:4,950円(税込)
オンラインでの手続き:
- 新規契約・機種変更:3,850円(税込)
ソフトバンクは最も大きな変更を行い、従来無料だったオンライン手続きも有料化しました。店頭では4,950円、オンラインでも3,850円の負担が発生します。
サブブランド・オンラインプランの事務手数料比較
ahamo(ドコモ)
- 事務手数料:無料
- オンライン専用プランとして、事務手数料は完全無料
povo(au)
- 事務手数料:無料
- オンライン専用プランとして、事務手数料は完全無料
LINEMO(ソフトバンク)
- 事務手数料:3,850円(税込)
- ソフトバンクの方針変更に伴い、2025年8月20日から有料化
UQモバイル(auサブブランド)
- 事務手数料:3,850円(税込)
ワイモバイル(ソフトバンクサブブランド)
- 店頭:4,950円(税込)
- オンライン:一部手数料が発生する場合あり
【比較表】各キャリアの事務手数料一覧
| キャリア | 店頭手続き | オンライン手続き | 備考 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 無料 | 無料 | 累計5回線目以降は3,850円 |
| ドコモ | 4,950円 | 無料 | 2025年9月改定 |
| au | 3,850円 | 3,850円 | 店頭・オンライン共通 |
| ソフトバンク | 4,950円 | 3,850円 | 2025年8月改定 |
| ahamo | 無料 | 無料 | オンライン専用 |
| povo | 無料 | 無料 | オンライン専用 |
| LINEMO | – | 3,850円 | オンライン専用 |
| UQモバイル | 3,850円 | 3,850円 | – |
| ワイモバイル | 4,950円 | 条件により発生 | – |
※2025年11月時点の情報
楽天モバイルが手数料面でお得な理由
1. 店頭でもオンラインでも無料
楽天モバイルの最大の強みは、契約方法に関わらず事務手数料が無料であることです。
ドコモのようにオンライン限定で無料というわけではなく、楽天モバイルショップでの契約でも手数料がかかりません。
対面でのサポートを受けながら契約したい方や、スマートフォンの使い方を相談しながら決めたい方にとって、この点は大きなメリットとなります。
2. 家族での契約時に大きな差が生まれる
家族で複数回線を契約する場合、事務手数料の有無は大きな違いを生みます。
4回線契約時の初期費用比較:
- 楽天モバイル:0円
- ドコモ(店頭):19,800円
- au:15,400円
- ソフトバンク(オンライン):15,400円
このように、家族全員で乗り換える場合、楽天モバイルなら数万円の初期費用を節約できます。
3. 累計4回線までは完全無料
2025年11月からの変更により、累計5回線目以降は手数料が発生するようになりましたが、一般的な個人ユーザーや家族での利用であれば、累計4回線を超えることはほとんどありません。
実際、1人で5回線以上契約するケースは限定的であり、大多数のユーザーには影響のない変更といえます。
4. MNP転出手数料も無料
楽天モバイルから他社へ乗り換える際のMNP転出手数料も無料です。「試しに使ってみたい」という方でも、解約時の負担を気にせず契約できる点は魅力的です。
事務手数料以外の手数料にも注目
楽天モバイルは事務手数料だけでなく、その他の手数料も抑えられています。
無料の手数料
- 契約事務手数料(累計4回線まで)
- SIMカード発行手数料
- eSIM発行手数料
- MNP転出手数料
- SIMカード交換手数料(一部条件あり)
有料の手数料
- 選べる電話番号サービス:1,100円
- 機種変更事務手数料(アップグレードプログラム利用時):3,300円
- 解約事務手数料(1年以内の解約):最大1,078円
大手キャリアでは多くの手続きに手数料が発生しますが、楽天モバイルは基本的な手続きのほとんどが無料となっています。
楽天モバイルをおすすめできる人
初期費用を抑えたい方
事務手数料が無料のため、契約時の初期費用を最小限に抑えられます。特に端末を一括購入する場合や、SIMのみ契約する場合は、端末代金以外のコストがほとんどかかりません。
家族で乗り換えを検討している方
複数回線を同時に契約する場合、楽天モバイルなら他社と比べて数万円の節約が可能です。家族全員での乗り換えを検討している方には特におすすめです。
店舗でのサポートを受けたい方
ドコモは店頭で4,950円の手数料がかかりますが、楽天モバイルは店舗での契約でも無料です。対面でのサポートを受けながら、初期費用を抑えたい方に適しています。
データ使用量が変動する方
楽天モバイルは従量課金制のプランを採用しており、使った分だけ支払う仕組みです。事務手数料無料に加えて、月額料金も柔軟に変動するため、無駄のない料金プランとなっています。
注意すべきポイント
5回線目以降は手数料が発生
2025年11月19日以降、同一名義で累計5回線目以降の契約には3,850円の事務手数料が発生します。ビジネスで複数回線を利用する方や、頻繁に回線の契約・解約を繰り返す方は注意が必要です。
対応エリアの確認が必要
楽天モバイルは全国的にエリアを拡大していますが、地方や山間部では他社と比べて電波状況が劣る場合があります。
契約前に、自宅や職場での対応状況を確認することをおすすめします。
店舗数は大手キャリアより少ない
楽天モバイルショップは全国に展開していますが、ドコモ・au・ソフトバンクと比べると店舗数は少なめです。
近くに店舗がない場合は、オンライン契約を検討する必要があります。
まとめ:楽天モバイルは手数料面で圧倒的にお得
2025年現在、大手キャリアの事務手数料は高額化が進んでおり、店頭では5,000円近い負担が発生するケースもあります。
そんな中、楽天モバイルは累計4回線までの契約において、店頭・オンライン問わず事務手数料が完全無料です。
特に以下のような方には、楽天モバイルが最適な選択肢となります:
- 初期費用を最小限に抑えたい方
- 家族で複数回線を契約する予定の方
- 店舗でのサポートを無料で受けたい方
- 手数料を気にせず気軽に試してみたい方
携帯電話の契約や乗り換えを検討している方は、事務手数料という「見えにくいコスト」にも注目して、総合的に判断することが大切です。
楽天モバイルなら、このコストを大幅に削減できるため、賢い選択肢の一つといえるでしょう。

